第一関門がスタート地点にあるという、世界でも稀有なランニング大会がエベレストマラソンだ。

標高5,364mのスタート地点Everest Base Camp(EBC)まで体を徐々に高度順応させながら登り、ようやくスタート地点にたどりつく。その地点の酸素濃度は平地の約半分で、そこから42kmのレースが始まる。

ネパールの山々に十分に慣れ親しんでから大会に挑もうと考え、まずはネパールAnnapuruna Base Camp(標高4,130m)へのトレッキングでフォーミングアップすることに。
そこでアンナプルナの山々の大パノラマに囲まれて気分上々となり、下山後ルクラに移動して、エベレスト街道のトレッキングを開始。Namcheから長年の憧れのGokyo(5,360m)まで登り、美しい氷河湖とサガルマータ国立公園の山々の絶景を堪能。

その後雪が残るCho La Passを越えていよいよEBCに向かって足を進める。
Kala Patarではエベレスト山群が目の前に迫る迫力で、感無量。その後、ついにEBCへ到着し一安心するも、この高度にうまく体が順応できず不眠、咳に悩まされ、最悪の体調でのレースのスタートに。
ただ、快晴の空に映えるエベレスト山群に囲まれて走り始めると一気に気分が高揚し、走り続けることができ、なんとか8時間24分でフィニッシュ。

一生の思い出となるレースとなりました。

今回のネパールのトレッキング、エベレストマラソンは長年の親友であるラムさんの旅行会社Himalayan Lion Treksにサポートしていただきました。
ガイド、ポーター、宿など手厚くお世話いただき、当初の計画通りに山行を進めることができて大変感謝しています。アンナプルナはラムさん自身もガイドとして同行してくれ、とても楽しいトレッキングでした!